外資投資法務

「外国投資者が中国国内企業を買収・合併(M&A)する規定」の

関連関係制限の定義及び分析


 「外国投資者が中国国内企業を買収・合併(M&A)する規定」第15条に関連関係がある外資買収・合併(M&A)事項について、付加規制要求をしている。ここで、まず関連関係に対する定義を明確にする。

 

 「会社法」第217条の規定によると、関連関係とは、会社株の支配人、実際支配人、取締役、監事、高級管理人及びその直接又は間接にコントロールしている会社の間の関係をいう。或は会社利益の移転を引き起こす可能性があるその他の関係をいう。

 高級管理人とは、会社社長、副社長、財務責任者、上場会社の取締役会秘書と会社定款で定めてあるその他人員をいう。

 株の支配人とは、その出資額が有限責任会社の資本金総額の50%以上を占める株主、出資額又は持ち株の比例が50%未満であっても、株主会や株主総会の決議に重大な影響を及ぼす株主をいう。

 実際支配人とは、会社の株主ではないが、投資関係や契約、或いはその他手配により、会社を実際にコントロールできる人をいう。
 

 「外国投資者が中国国内企業を買収・合併(M&A)する規定」の関連関係の境目については、「会社法」の上記規定に準用されるが、その重点は買収・合併(M&A)の当事者が同一の実際支配人であるかどうかであり、もし信託方式や株の仮持ち、或いは海外でその他方式を利用して関連関係を故意的に回避する場合、海外上場に関する中国国内の審査許可において、法的なリスクがある。

 

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